日本アーカイブズ学会2024年度大会について、プログラムの概要が決まりました
ので、下記の通りお知らせいたします。
アーカイブズをめぐる諸課題と可能性にご関心のある方は、どなたでもお気軽に
ご参加ください。

1 全体概要
【日程】
2024年4月20日(土)
12:30 受付開始
13:00~15:00 総会(会員のみ)
15:30~16:30 大会講演会
17:00~19:00 懇親会(学習院創立百周年記念会館)
*会費5000円(学生3000円)
2024年4月21日(日)
9:30 受付開始
10:00~12:20 自由論題研究発表会
14:00~17:00 大会企画研究会

【開催形式】 ハイブリッド形式(対面・オンライン併用)

【会場】 学習院大学(東京都豊島区)南3号館
アクセス情報: https://www.univ.gakushuin.ac.jp/access/
キャンパスマップ:https://www.univ.gakushuin.ac.jp/about/docs/Campus_Life_2023_map.pdf


●会場へは公共交通機関でお越しください。

【参加登録】対面参加・オンライン参加ともに登録が必要です。登録方法は下記
「4 参加登録」をご確認ください。

【参加費】 会員 500 円、非会員 1000 円 ※部分参加でも全日程参加でも同額
です。
<納付方法>
・会場でご参加の方は、会場受付にて現金でお支払いください。
・オンラインでご参加の方は下記のとおり請求しますので、指定の口座にお振り
込みください。
会員:5月に 2024 年度会費請求書を送付しますので、会費納付の際に合わせて
お振り込みください。
非会員:参加登録をされた方にメールで参加費の請求書を送付しますので、メー
ル到着後2週間以内にお振り込みください。
※振込手数料はご負担ください。

【総会について(会員のみ)】
日本アーカイブズ学会会員(正会員・賛助会員)の方には、総会の詳細について
別途ご案内申し上げます。

2 プログラム概要
※タイトル、時間、会場等は変更となることがあります。

(1)大会講演会 4月20日(土)15:30~16:30 《201教室》
タイトル:「日本近代史の中の公文書―そこから何がわかったのか― 」
講演者:加藤陽子(東京大学大学院人文社会系研究科歴史文化学科教授)
プロフィール: 1989年に東京大学大学院博士課程を修了、山梨大学助教授、ス
タンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。『天皇と軍隊の近
代史』(勁草書房、2019年)、『歴史の本棚』(毎日新聞出版、2022年)、『学
問と政治』(共著、岩波新書、2022年)、歴史学研究会編、加藤陽子責任編集
『「戦前歴史学」のアリーナ』(東京大学出版会、2023年)など著書・編著多数。
2022年6月より歴史学研究会委員長。公文書管理委員会委員(2010~2014年)、
国立公文書館の機能・施設の在り方に関する調査検討委員会委員(2014~2020年
10月)を歴任、歴史家としての立場と視点から公文書管理の問題にかかわり続け
ている。

(2)自由論題研究発表会 4月21日(日)10:00~12:20 (10:00~10:05は注意
等)

【第1セッション】《103教室》

渡邊健、大森真理子「医療観察事件に関する記録の利用と保存―被害者の権利利
益の観点から-」
阿部伊作「ハンセン病療養所の資料保存・継承をめぐって:人権に関わる資料と
アーカイブズの役割について」
藤原孝公「福祉分野における記録のアーカイブを巡る現状と課題―ケース記録の
収集、整理、保存を中心として-」
阿久津美紀「個人情報を含む記録の評価・選別と利用-少年裁判の記録廃棄から
考える」

【第2セッション】《104教室》

菅真城「MLA専門職の非正規化と日本型雇用・公務員制度―アーキビストを巡
る制度に焦点を当てて―」
石川雄大「海軍省における機秘密文書の実態―敗戦時に焼却された「公文提要」
の復元から―」
高見純「近世ヴェネツィアのスクオーラ・グランデにおける記録形成と管理」
大木悠佑「記録管理法制度とアーカイブズ機関の機能に関する一考察―クイーン
ズランド州公記録法の2023年改正を事例として」

【第3セッション】《201教室》

香村由佳「メタデータ評価と改善 立教大学共生社会研究センターの実践」
橋本陽、阿久津美紀、元ナミ、逢坂裕紀子、小澤梓、平野泉、堀内暢行「AIによ
る公文書への影響:I Trust AIの枠組みと日本チームの活動」
堀内暢行「人文・社会学系研究データのアーカイブズ構築に向けた一試論:大学
が果たす役割を中心として」
中村友美「パフォーミングアーツ資料の記述のためのメタデータ:スイス・パフ
ォーミングアーツ・データモデルの統制語彙から考える」

(3)大会企画研究会 4月21日(日)14:00~17:00 《201教室》
テーマ:「公文書管理制度の再検討―司法資料の保存と利用を中心に―」
企画趣旨:公文書管理法の施行から十数年がたった現在においても、同法の主な
対象は行政府に限られている。立法府・司法府の文書については法的・制度的な
位置付けが曖昧なままであり、アーカイブズ学における議論も活発とは言えない。
本企画研究会では、司法資料を素材に、公文書管理制度全体の再検討を視野に入
れた議論を行う。「『司法文書』の管理をめぐる制度と組織」「裁判記録の現状
と課題を考える」「学術利用から考える裁判記録の保存・公開」の3報告を受け
て、討論では、司法資料の保存と活用の現状を明らかにしつつ、公文書管理制度
のあり方全体を射程に入れた議論を展開する。学会創立20周年となる本大会を、
より広範で適正な公文書管理制度の確立に向けた出発点としたい。

報告:
下重直樹(学習院大学)「『司法文書』の管理をめぐる制度と組織」
浅古弘(早稲田大学)「裁判記録の現状と課題を考える」
藤野裕子(早稲田大学)「学術利用から考える裁判記録の保存・公開」  

3.常設プログラム
賛助会員出展《401教室》
SIGフォーラム《401教室》
(日本アーカイブズ学会認定SIGに関心を持つ方の交流の場です。)

4 参加登録
下記Googleフォームよりご登録ください。
https://forms.gle/roFrcgvkLwmtEc8H7
*ご登録は、2024年4月18日(木)までにお願いいたします。
*Zoom接続情報は、大会開催前日までにご登録のメールアドレスにお送りします。


【問い合わせ先】
日本アーカイブズ学会事務局
E-mail:office★jsas.info(★を@に変更してください)

出典:日本アーカイブズ学会からのお知らせ(2024年3月14日号)

(小林)